と ん ど         2007年1月6・7日

日本の各地に伝わる小正月の1月15日前後に「とんど」と呼ばれる火祭りがあります。
地方によって呼び名も「とんど」「どんど」「左義長(さぎちょう)」などさまざまあるようです。
いずれも門松やしめ縄などの正月飾りを燃やして神を送り、一年の無病息災を祈る行事であることが多いようです。

本郷小学校では、PTAや地域のみなさんが前日にとんどが作られます
とんど作り名人の岡田さんの指示のもと、社協のメンバーもお手伝いをいたしました。

 準備

太い竹4本を中心に、まわりをワラや竹の葉でくくりつける。
子どもたちの習字の作品などを飾る いよいよ全員で、立ち上げる。
もっと右!もっと!もとじゃー! 裾に材木などを入れて、出来上がりました。使用時間4時間半!

   とんど焼き

PTA、民生委員、地区社協のメンバー 年男・年女の皆さんによる点火 順調に火が燃え上がる。
いよいよ家から持ってきた餅を焼きましょう! 焼けたかな? コンロを持ってきた人も・・・・醤油と海苔も見えます。

とんどの歴史

とんど」は、平安時代に宮中で行われていた祭事で、その後民間にも広まり、神様に関係のある尊いものを燃やすという意味で「とほど焼き」といわれていました。
それが焼くときの「とんどや」という囃し言葉や、火がどんどん燃えさかる様子から「とんど焼き」ともいわれるようになりました。
この火で焼いた餅を食べると1年中健康でいられ、また、火にくべた書き初めを燃やし、紙が高く上がると字が上手になるなどの言い伝えがあります。

日本古来の伝統はいつまでも残しておきたいものです。

正月飾りを燃やして無病息災などを祈る「とんど」。
少子化、さらにはダイオキシン問題などで、廃れゆく他の伝統行事と同じ道をたどりつつあります。
日本古来の伝統が消えゆくのは残念ですね。「心の豊かさ」や「地域のつながり」を今後も大切にしたいものですね。

       




石うす体験とオハギつくり         2007年2月27日 本郷小学校6年生

3月20日には小学校を卒業! その6年生の子ども達と石うすを廻して、「きな粉」を作ってきました。
そして、女性会を中心に「オハギつくり」を子ども達は体験し、最後にみんなで美味しくいただきました。

社協では、小学校の総合学習の一環として
1年生では、昔の遊び(コマ廻し、ケンダマ、パッチン、お手玉、あや取り、オハジキ)
2年生では、野菜つくり(ピーマン、トマト、オクラ)・紙飛行機・折り紙
3年生では、しいたけ菌の植えつけ(昨年度は、原木の不足のため中止)
4年生では、ヒョウタンの実の加工(生徒の数だけ出来なかったので中止)
5年生では、しめ縄つくり
6年生で、本日の「石うす体験とオハギつくり」  をお手伝いしています。

昔は、各家庭や地域内で自然に子ども達が体験したことですが、今ではわざわざ「授業」としてやらざるを得ないのです。
それさえも経験せずに大人になる子どもが増えてきており、恐ろしいものを感じます。

初めは恐々、石うすが自分の力だけで廻り始めると少し喜びを感じ、出て来た「きな粉」の香りを嗅ぎ、口に入れるとどの子も目が輝き、感動!感激! 

「オハギ」を作る時には、両手をベトベトにしながら何とか丸くしようと水をつけて握り締める。そのために、益々手がベトベトに!
自分で作った「オハギ」を嬉々として食べていました。

子ども達がいろいろなことを体験するためにも、また地域の大人との触れ合いのためにも、そして学校と地域との相互理解のためにも、この行事は残しておきたいと思います。

校長先生のあいさつ まずは十穀米の学習!この人は? どちらに廻すのかな?
調理室でワイワイ!ガヤガヤ! 上手く出来んね〜 早よう たべようや〜

本日の発見!

石うすは右回り?それとも左回り?

答えは左回りです。 たぶん、右利きの人が廻すための「押す」「引く」の力が左回しのほうが良いのではないでしょうか。
そのために、左回しで粉が出るように溝が切られています。

「オハギ」と「ボタモチ」の違いは?

アンコが中にあるのが「オハギ」、アンコで包んでいるのが「ボタモチ」! と思っていました。
念のためにインターネットで調べてみてビックリ!ギョウテン!

実は、「オハギ」と「ボタモチ」は基本的に同じもので、違うのは食べる時期だけなのだそうです。

「オハギ」と「ボタモチ」は「牡丹餅」「お萩」と書くそうです。 ピンときた方もいらっしゃるかもしれません。

「ボタモチ」は、牡丹の季節、春のお彼岸に食べるものの事で、あずきの粒をその季節に咲く牡丹に見立てたものなのです。
一方、「オハギ」は、萩の季節、秋のお彼岸に食べるものの事で、あずきの粒をその季節に咲く萩にに見立てたものなのです。

よって、今回の体験学習は、春なので「ボタモチ作り」としなければいけないのかな〜?

調べてみると、今は年中おはぎで通すお店が圧倒的に多いそうなので、よし!としよう。

ところで、夏と冬にも別名があるらしいのです。調べてみてください。

「おはぎ」と「ぼたもち」の歴史

しかしなぜお彼岸におはぎをいただくようになったのでしょうか?これは江戸時代にさかのぼります。この時代に、お彼岸や四十九日の忌明けに食べる風習が定着したようです。

あずきの赤色には、災難が身に降りかからないようにするおまじないの効果があると信じられていて、古くから邪気を払う食べ物としての信仰が、先祖の供養と結びついたと言われています。

また仏教では、彼岸は、彼の岸として悟りの境地を言い、苦しみに満ちている此岸と対になる言葉として使われています。そこで彼岸中は仏道修行に励む訳ですが、日本では祖霊崇拝の慣習を合わさり、ぼたもちやおはぎを捧げ、先祖を慰め、自分自身の功徳を積んでいました。だから本当は、自分たちで食べるものではなかったんですね。

「暑さも寒さも彼岸まで」と言われるように、春の彼岸は農作業が始まる時期で、秋の彼岸は収穫の時期にあたります。よって、春には収穫をもたらす山の神などを迎えるためぼたもちを、秋には収穫を感謝しておはぎを作ったとも言われています。


       



  先進地研修の旅                                3月11日

地区社協の活動をより良いものにするためには、他地区の社協がどのような活動をされているのか?を学ぶことも必要なことです。
今回、尾道市社協の江奥地区社協に行ってきました。
丁度当日は地域の「ふれあい祭」が行なわれており、カレー、焼きソバ、綿菓子、餅・・・のバザーが開かれており、昼食には美味しい焼きそばをいただきました。
江奥地区の人口は2480名(929世帯)、75歳以上が約12%だそうです。
この地区社協の特徴は、部会がそれぞれの行事を担当していることです。
部会は、福祉部会・女性部会・体育部会・高齢者部会・青少年育成部会がありました。
今日のような大きな行事には、全体の協力態勢で進められています。
本郷地区社協として、社協活動を支えてくれるメンバーの高齢化が課題の一つになっていますが、部会システムも解決の一つになると思いました。

今回の研修に参加された本郷地区社協のメンバー
地区社協の会長さんより説明 いろいろなものが売られていました。 館内では紙芝居や展示物がありました。
やってみたかったが・・・ 洋らんセンターも見学しました。 それにしても400円の入場料は高かった!



       



「さくらんぼ 本郷」一人暮らし高齢者の集い              2007年3月19日

本郷地区社協としての活動の一つに、一人暮らしの高齢者(年齢は75才以上)への対応があります。
つきに一回、「さくらんぼ本郷」の名で集まり、昼食を食べながらリクレーションをしています。
この活動の一環として、年に一回外に食べに出ています。今日は、竹原の「かんぽの宿」に行ってきました。
参加者は高齢者が30名、お世話をする民生委員が7名、地区社協が10名、福祉推進員が4名の合計51名が集いました。
高齢者といえ私以上に元気な人が多く、「負けてはいられない〜」という気持ちになりました。

温泉に入って、その後に昼食、おいしいビールを頂きました。 芸達者な皆さんが多く、宴もたけなわです。

       




石うす  かんぽ  視察  

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